私たちについて

ニョードルム・ケアは、グループホームなどの建築において、コンセプトとデザインを提供しています。断熱性能や安心を生み出すデザインは、デンマークの基準に学びながら、「建物が人に与える影響」を何よりも大切にしたいという想いから、このプロジェクトは生まれました。私たちは、建築とデザインを、妥協なく、誠実に、そして積極的に活かしていきます。
私たちは、モジュール式によって合理的に生産できる建築をベースにしながら、単なる面積的な広さではなく、光・音・色・素材といった五感で感じる空間体験を大切にしています。屋内と屋外がゆるやかに連続し、互いに影響し合うことで、暮らしや活動を支え、日々にインスピレーションをもたらすような建物――たとえば、施設、住宅、住居、職場などをつくりたいと考えています。これが、私たちのモジュールコンセプトの根幹にある考え方です。




建築とデザインは、私たち人間の心や行動に影響を与えます。適切にデザインされた建物は、生活の質を高めるための枠組みとなり、ケア、仕事、活動、そして住み心地を支える環境をつくり出します。
私たちの取り組みは、社会福祉の分野で働く専門家との連携と、確かな知見に基づいて構築されています。
その協働により、高いクオリティを備えた建築を提供し、そこで働くスタッフや組織が目指す「より良いケアのかたち」を支えます。
特別なニーズのある方々が入居する施設や新しく生まれる病院や施設では、建物そのものが人々を癒す存在であることが求められています。
建築の性能とデザインを治療やケアの一部として活かすことの効果は、すでに明らかです。私たちは、福祉やケアの現場で、人を支える建築の力を信じ、共にその価値を使ってくれる方々と出会いたいと考えています。
私たちは、長く使い続けられる持続可能な建築を実現するために、
素材や工法を責任をもって選び抜く
ことを大切にしています。
資源として持続可能で再生可能な素材である木材を積極的に使用しています。
さらに、私たちのモジュール建築はスポット基礎の上に設置することを理想としています。これは、一般的なコンクリート基礎に比べて使用する資源が大幅に少なく、
同時に、住宅そのものを移動可能にするという柔軟性をもたらします。モジュールの設計・開発・施工は、恒久的で高品質な建築と同じ基準で行われています。
しかし、必要に応じて移動したり、配置を変えたりできる自由さを持ち合わせています。
そのため、収容人数や用途の変化など、未来のニーズにも柔軟に対応できるのです。

プロセス
私たちは、木造のプレハブ建築と高品質の建築・デザインという、両者の長所を生かして製品を開発しました。私たちのモジュールは柔軟性に優れており、個々のインテリアデザインの多様なニーズに対応することができます。そのため、短く合理的なデザイン・設計・施工により、時間とコストの両面で優れています。
※以下のプロセスは、デンマークでのプロセスになります。日本国内では、現時点では現場での施工になります。
理由とは?
私たちのコンセプトは、木造建築やプレハブ建築の利点を活用し、建築物の一部を工場で作ることにより、短時間で現場で組み立てることができます。合理的で、拡張性と柔軟性があり、プロセス、スケジュール、品質が確実なものです。建設現場で働く人たちの環境の改善にも繋がるよう取り組んでいます。
ニョードルム・ケアの建築を希望する方には、デンマークの思想に基づいたコンセプト基本設計・デザインをご提案します。建築会社や工務店と綿密に連携し、プロジェクトの基本的要素とニーズ、スケジュール、予算など、建物に対する具体的な要求を明確にします。
初回の話し合いと使用可能な素材をもとに、具体的なスケッチ案を作成します。プロジェクト検討後に変更があれば修正し、価格設定、オファー、業者契約を進めます。
モジュールを生産する作業のほとんどは屋内の工場で行われ、合理的で安全で、雨に濡れることもない、プロセスに最適化された作業環境が確保されています。品質を継続的に記録し、必要に応じて生産現場への訪問も可能です。
今後、プレハブモジュールの搬入、組み立て、最終完成を予定通り行えるよう、敷地の整備を進めていきます。
建物の大部分が室内で作業されるため、従来の施工工程に比べて、現場に出た際の骨の折れるような仕事は少なくなります。建物は通常、短期間で搬入され、組み立て、完成後に、ユーザーに引き渡し、使用されます。
チーム

Lars Vejen / ラース・ヴァイエン
ニョードルムのデザインマネージャー。「ニョードルム・リビング」ブランドの建築部材、家具、ランプ、ドアハンドル、キッチンのデザイン・開発を担当。

Naoyuki Miyata / 宮田 尚幸
特別なニーズを持つ人々のため、人に寄り添うモノゴトのデザインや、ニョードルム・ケアの日本でのプロジェクト開発などを担当。

Kazuhide Kobayashi / 小林一英
私の日本での使命は、優れたデザイン、持続可能性、文化、そしてライフスタイルを通じて、日本とデンマークの架け橋となることです。両国が互いに学び合い、人間中心のより良く、そして独自性のある社会を共に築いていけるよう努めてまいります。
パートナーシップ
私たちは当初から、ホリスティック・デザインを住宅の一部として提供することをコンセプトとしてきました。これは、単に家をシェルとして提供するだけでなく、ニョードルム・ケアのデザインチームによってデザインされた製品で構成された、家そのものと同じように、徹底的に作り込まれた建築作品として提供することを意味します。ファサード、ドア取っ手、ランプ、キッチン、羽毛布団、枕、家具、装飾品など、家づくりに使用されるさまざまな要素の開発において、私たちはデンマーク国内外のさまざまなメーカーと協力し、製品を開発・発表しています。